2009年度 羽田野研合同夏期セミナーのしおり

今年も羽田野研合同夏期セミナーを開催致します。 今回のテーマは「トポロジカル絶縁体の有効ゲージ場の理論」です。

参加希望の方は 7月24日18時までに 西野 までご連絡ください。

みなさん、奮ってご参加下さい。

お知らせ

宿泊先

日程

2009年午前  午後
8月31日(月) 現地集合(〜13:00) 講義 (14:00〜17:00) 夕食、Welcome Party
9月1日(火) 朝食(8:00〜) 講義 (9:00〜12:00) 昼食(12:30〜) 自由時間 (レクリエーション) 夕食、懇親会
9月2日(水) 朝食(8:00〜) 講義 (9:00〜12:00) 解散

講師

講義内容

トポロジカル絶縁体の有効ゲージ場の理論

バンド絶縁体は、バルクのエネルギースペクトルにギャップが 開いている状態として定義されていますが、その中でも、系のエッジ において, 摂動に対して robust なギャップレス状態があらわれるトポロジ カルな絶縁体と、そうではないものに大別されます。トポロジカル絶縁 体はさらに、 (i) 時間反転対称性を破るもの、と (ii) 時間反転対称性を破らないもの の二つに分類されます。(i) の例は量子ホール系で、(ii) はグラフェンや HgTe/CdTe 量子井戸などで盛んに議論されている量子スピンホール系 [1,2](量子ホール効果のスピン版)です。 電磁場の有効理論は、電磁場以外の系の微視的自由度を積分する事に より得られ、系の電磁応答を系統的に調べる事が出来る大変有力な手段を 与えてくれます。(i) の場合の有効理論は Chern-Simons 理論である 事が良く知られています。(ii) に関しては最近、トポロジカルに robust な 電磁気現象を統一的に記述する、興味深い有効場の理論が提案されました[3]。 今回の合宿では、(i) や (ii) の話題、特に有効理論の性質に焦点を当てて お話をする予定です。そして、[3] とは異なった、(おそらくは) 互いに 相補的となっているアプローチ [4] に関してお話するつもりでいます。

[1] C. L. Kane and E. J. Mele, Phys. Rev. Lett. 95, 146802 (2005); ibid, 226801 (2005).
[2] B. A. Bernevig, T. L. Hughes, and S.-C. Zhang, Science 314, 1757 (2006).
[3] X.-L. Qi, T.L. Hughes, and S.-C. Zhang, Phys. Rev. B 78, 195424 (2008); X.-L. Qi, et al, Science 323, 1184 (2009)
[4] Jun Goryo, Nobuki Maeda, and Ken-Ichiro Imura, "Superconductivity and Current Confinement in Z2 Topological Insulator", arXiv:0905.2296

参加資格

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レクリエーション

費用

交通