神奈川県三浦市三崎町小網代1209
TEL 046-881-7222
FAX 046-881-7226
E-mail miura@aburatsubo-h.com
2005年8月 | 午前 | 午後 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
27日(土) | 集合(12:00) | 昼食:カツ丼 (12:30〜) | 講義 (14:00〜17:00) | 夕食(18:30〜) | ||
28日(日) | 朝食(8:00〜) | 講義 (9:00〜12:00) | 昼食:カレー(12:30〜) | 自由時間 (レクリエーション) | 夕食 | |
29日(月) | 朝食(8:00〜) | 講義 (9:00〜12:00) | 昼食後、解散 |
チャーン・サイモン項の物理 |
ゲージ対称性の要求のもと、2次元空間の電磁気理論では一階微分のみを含み完全反対称な電磁気ポテンシャルの 2次の項であるチャーン・サイモン項が存在する事が許される。実際、空間反転対称性(P)や時間反転対称性(T)を破る 2次元電子系において、電子の自由度を繰り込むことにより dynamical に生成される事が知られている。この項は微分の 階数が低いことから長波長・低エネルギー領域において支配的であり、完全反対称形であることからPおよびTを破る 電磁現象(例えば、ホール効果、カー効果等々)を引き起こす。
チャーン・サイモン項には非常に豊富な物理がある。これまでに 講義ではまずPやTを破る電子系の最も簡単な模型として2次元空間の有限質量ディラック理論 (massive Dirac theory) を 用い、具体的に繰り込みの計算を行ってチャーン・サイモン項が生成される事を見る。そして重要事項(い)、(ろ)、および (は)を概観した後、最近の進展(に)、および(ほ)について議論させていただければと考えている。 |