研究室HP:http://as2.c.u-tokyo.ac.jp/


教員紹介HP:http://www.dbs.c.u-tokyo.ac.jp/labo/c_akira_shimizu.html


研究テーマ:物性基礎論・量子物理学の基礎的・原理的な問題


研究内容:

ミクロとマクロをつなぐ理論を中心にして、物理学の基礎的・原理的な問題を研究。具体的には、量子統計力学の全く新しい定式化とその応用、非平衡状態の応答理論の普遍的性質の発見、「マクロに異なる状態の重ね合わせ」の一般的定義の提唱、ベルの不等式の一般化によるそのような状態の検出法の理論的提唱、マクロ量子状態の安定性の一般論と相転移との関係、量子計算機における異常なマクロ量子状態の役割の解明、などである。

量子統計力学の新しい定式化により計算した、カゴメ格子上の反強磁性量子スピン系の、比熱、エントロピー密度、自由エネルギー密度の、温度依存性。従来の定式化では不可能だったサイズの系まで計算できるようになったことで、スピン数を増すとともに低温側の比熱の山が無くなる事を、明確に示すことができた。