電気双極子を持つくの字に曲がった棒状の液晶分子による, 強誘電または反強誘電性液晶が実験的に見つかっている. 分子の形状に関係した強誘電相の発生の可能性をシミュレーションで調べたい. 今回は,電気双極子を加えない場合の模型の計算結果に話をとどめる. 棒状分子剛体模型は,ある条件で N相や Sm相などを示すと考えられる. 短冊形分子でもSm相が現れる.さらに長軸の回りの回転が止まることにより, 2軸性の秩序を示す.