格子上のパーコレション転移の臨海体積分率(critical volume fraction)は、 空間次元が同じであれば、格子の詳細に依らず同じ値になることが知ら れている。 また連続空間においても、例えば3次元の場合、空間にランダムに分布 した剛体球の パーコレーション転移は、格子上のパーコレーション転移の臨海体積分 率 〜0.17 と同じ点で起こることが知られている。 今研究では、3次元連続空間にランダムに分布した剛体回転楕円体の パーコレーションを シミュレーションを用いて調べ、パーコレーション転移の臨界体積分率 がアスペクト比 の減少関数であることを示した。また、その依存性は回転楕円体の排除 体積と強い相関 を持つことを示した。