タイトル: ベーテ仮説法を用いた開放型量子ドットにおける多体効果の解析 要旨: 量子ドットに2本の導線を接触させた開放量子系(相互作用共鳴準位模型) において、ドットに流れる電流の量力学的期待値に現れる共鳴現象 について報告する。まず系の多体散乱状態をベーテ仮説法で構成し、 これを用いて量子ドットに流れる電流期待値を解析的に計算する。 得られた散乱状態は、最近MehtaとAndreiによって得られたものとは 異なる散乱状態で、実際、電流期待値には量子ドットのエネルギー準位と 共鳴するピークのほかに、多体散乱に対応する共鳴ピークが現れる。 (羽田野直道氏との共同研究)